海外で物乞いされたらどう対応する?正しい対応とは
突然ですが、あなたは「物乞い」されたことがありますか?
ある、と答えた方は、きっと日本ではないどこか別の国での出来事なのではないでしょうか。
一般に、途上国と呼ばれる国へ日本人が現れると、「お金を持っている人が来た」という風に見られます。
それは途上国に比べ、日本の平均収入が何倍も高く、豊かな国であるから。
物乞いは特にインドに多いと言われていますが、アジア各国やアフリカ各国にも見られます。
私も何カ国か途上国を訪れ、物乞いの人々について考えることが多くなりました。
今回はそんな物乞いについて、どう対応していくべきなのかを考えていきたいと思います。
物乞いとは
物乞いとは、他人に物を恵んでくれるよう頼むこと。また、その人を指す言葉です。
発展途上国の都市部では貧富の差が大きく表れ、綺麗な服に身を包んだ人から、ボロボロの服を着て家を持たない人もいるなど様々。
そこでそのような路上生活者は、観光客や富裕層に金銭を恵んでもらおうとするのです。
金銭を入れる缶を傍らに路上に座ったり、子どもなんかは直接頼んできたりします。
物乞いの現状
途上国に行ったことのある方なら分かると思いますが、物乞いの人の中には目も当てられないほど痩せていたり、手足が無かったり、どこか身体障害を持っている人も多くいます。
もちろん、本当に生まれつきそうだったり、紛争等でそうなってしまった人もいます。
しかし、人々の憐憫を誘うために、わざと子供の足を切断する、等といったことも実際には多いのです。
また、物乞いには裏社会と繋がっていることも多く、私たちがそれらを見極めることも容易ではありません。
どう対応すべきか?
もしそういう人達にお金を渡してしまえば、そういったことを認め、更には助長させてしまう、と私は考えます。
なので、いくらかわいそうだからと思っても、渡さないことが良いかと思います。
また、子どもが寄ってきて「give me money」と言われるケースも多く、その場合はお金ではなく食べ物等を渡すことがあります。お金をあげてしまうことで、頼めばもらえると思ってほしくないのです。
また、食べ物を渡してその場で食べてもらえば、その子どもと話ができます。
私はそれがとても価値のあるものだと思っていて、
どこに住んでいるのか。
兄弟は何人いるのか。
将来何になりたいのか。
些細な会話でも、日本とはかけ離れたこの地で、それぞれの子供たちがどんな生活を送っているのかを知るきっかけになります。
最後に
上記の対応は、あくまで私が考えているものです。もちろん、もっといい対応の仕方があるかもしれません。
大切なのは、その国の部外者である私たちが、その国の不利益になるようなことはしないということです。
目の前の感情に左右されるのではなく、何が適切で、何が適切でないか、よく考えるべきなのでしょう。
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